日本人には野菜が足りない!
戦前の日本は世界的にも「野菜大好き」な国だった。
しかし、徐々に消費量が減少し、現在では、アメリカやカナダにも逆転されてしまった。
特に、若年層の消費量の減少が問題となっている。
国民1人1日あたりの野菜消費量
1970年 | 1980年 | 1990年 | 2000年 | 2003年 | |
---|---|---|---|---|---|
韓国 | 281 | 533 | 551 | 634 | 579 |
イタリア | 468 | 464 | 473 | 528 | 488 |
フランス | 370 | 316 | 348 | 397 | 392 |
日本 | 345 | 333 | 316 | 306 | 287 |
カナダ | 227 | 264 | 321 | 329 | 330 |
アメリカ | 259 | 279 | 318 | 353 | 338 |
イギリス | 210 | 217 | 244 | 230 | 251 |
ドイツ | 167 | 185 | 204 | 248 | 248 |
中国 | 122 | 135 | 271 | 615 | 741 |
オーストラリア | 176 | 189 | 240 | 270 | 257 |
スウェーデン | 105 | 131 | 181 | 199 | 215 |
ノルウェー | 137 | 169 | 157 | 167 | 181 |
※FAO「Food Balance Sheets」より作成 ※単位はg/小数点以下切り上げ
日本の野菜消費量ランキング
県 | ランキング | 男性(20歳以上)平均値 | ランキング | 女性(20歳以上)平均値 |
---|---|---|---|---|
長野県 | 1 | 379.4 | 1 | 335.9 |
鹿児島県 | 27 | 287.8 | 17 | 269.0 |
※厚生労働省「平成24年国民健康栄養調査報告」より
がん予防効果のある食材「デザイナーフーズ」
1990年、アメリカで国立ガン研究所を中心にガン予防に有効な植物性食品をまとめた「デザイナーフーズ・プログラム」という計画をつくり、
がんの予防に効果のある食品および食品成分約40種類をピックアップした。
これらの食品(主に野菜や果物)をデザイナーフーズと呼び、天然の植物中に存在するがん抑制作用のある成分を主体にして、
効果の高いといわれる食品を頂点にピラミッド型の図が作られた。
デザイナーフーズ・リストには収録されていない、日本ではなじみが深く、同様の効果が期待できる食品
にら、せり、パセリ、だいこん、かぶ、かぼちゃ、しそ、ごぼう、ほうれんそう、さつまいも、海藻類(わかめ、こんぶ、ひじき、のりなど)、
きのこ類(しいたけ、えのきたけ、しめじ、まいたけなど)、ごま、わさび、キウイフルーツ、アボカド、プルーン、パパイヤ
がんを防ぐ12か条
第1条 バランスのとれた食事をとる
第2条 毎日、変化のある食生活を
第3条 食べすぎを避け、脂肪を控えめに
第4条 お酒はほどほどに
第5条 たばこは吸わないようにする
第6条 食べ物から適量のビタミンと繊維質のものをとる
第7条 塩辛いものは少なめに、極端に熱いものは冷ましてから
第8条 焦げた部分は避ける
第9条 カビの生えたものに注意する
第10条 日光にあたりすぎない
第11条 適度にスポーツをする
第12条 身体を清潔に
※南日本新聞(2009年9月2日)
かごしま・大地の恵みマップ
知ってる食べてる地元産地産地消で旬のおいしさを!
- 鹿児島市では、都市近郊で新鮮な農産物が四季を通じて栽培されています。
- 農家の皆さんが愛情を込めて育てたとりたての農産物は、栄養満点!!
- 安全面にも十分に気をつけて栽培されていますので、安心して食べていただけます!!
地元の旬の農産物を食べましょう!
スーパーには日本中から、もしくは海外からの農産物が一年中途切れることなく並んでいます。昔と比べると流通システムや品質保持の技術も向上して、遠い所から運ばれてくる農産物が私たちの食卓に上がることが増えてきました。それによっていつでも豊かな食材に囲まれるのは幸せなことです。
ところがもう少し地元で採れる食材に目を向けてみましょう。私たちの住む鹿児島県には季節ごとに旬の農産物がたくさんあります。旬の農産物を食すということは体のバランスを整えます。例えば夏野菜のトマトやキュウリは体を冷やす作用があり、冬の根菜類は体を温める効果があると言われています。とても理にかなっているのです。
また旬の農産物の需要が増えることは、農薬や化学肥料、石油エネルギーなどを必要以上に使う農業のあり方を見直すことにつながります。また遠隔地からモノを運ぶほど高くなるエネルギーの消費量、二酸化炭素の排出量の削減になります。日本のフードマイレージ(輸送量×輸送距離)は世界でトップです。輸送距離が短くなればそれに伴い品質維持のためのポストハーベスト農薬(収穫後、運搬において品質を維持する)の使用を減らすことも期待できます。つまり旬の食材を食すことは省エネで環境にも体にも優しいということになります。
そして地元で採れた有機農産物や省エネルギーで育てられた農産物を選ぶことによって、その行動自体がさらなる環境保全になり、人々の健康を守ることにつながります。豊かな食材が溢れる鹿児島県で、ひとりひとりの心まで豊かになるといいですね。
鹿児島「旬」の野菜